Nashvilleレポート

 IBMA World of Bluegrass 2009

                         by.Heisaku.S


私としては4年ぶりのナッシュビル。IBMAのWOB(ワールドオブブルーグラス)に出かけた。今回はBOMツアーの中に入れていただき、諸々の手配をお願いし、超極楽!(でもチケットが届いたのが出発前日という少しばかり超スリリング・・・。)
月曜日関空でBOMのA元氏らと落ち合い、デルタ航空に統合になったNothWest機に搭乗、関空からの直行便がなくなったため、成田経由でミネアナポリス経由ナッシュビルという片道約17時間に及ぶツアーが始まった。成田で最近よくお会いする四国のY野氏らと合流して、うち3人がマンドリンを抱えての道中。さすがに日本からのフライト、Y野氏とAsahiに続いてSapporoの缶ビールで祝杯ができて感激!キャビンアテンダントのおねいさんには早速目をつけられた模様。
全便ノースウエストのせいかどこから見てもアメリカ人体型の人が山ほどいて、来るな来るなと思っていたら案の定隣のシートへ。春にサミーらと来日したLomsomeRiverBandのAndyBollのようなおにいさんが座ったとたん爆睡状態。3列シートの真中に座った自称中年小太りの私よりも1.5倍はある太ももにおいやられて小さくならざるを得なかった。
成田からの便も実は最悪で、全体に冷房が効きすぎていたにもかかわらず、隣の屈強そうなアロハシャツのおじさんが送風機の風を全開にしてまさに涼しい風。毛布に包まった私は「ExcuseMe・・・」頭の中で言葉を考えつつ、やっぱり「please〜」は入れようなどとめちゃくちゃ遠慮がちに向きを変えてもらったら「コレデ、ダイジョウブ?」と日本語で返され、たじろいでしまった。小市民やなあ・・・。
そんなこんなで無事ナッシュビルについて、ツアーのいいところはちゃんと迎えの人がいるところ、しかもバスまでチャーターしてもらっていてやっぱり超極楽!

NASHVILLE1日目(9/28)
いよいよルネッサンスホテルについた。総勢10数人?、空港まで迎えに来てくれた敏雄さんサブさん等と対面してチケット諸々レクチャーをうけながら、早々にIBMA総会&夕食会へ。IBMA事務局長のPeteFisher氏の基調講演はGrandOleOpryについて、残念ながらヒヤリングできる力は私にはないので、知ってるアーティストの名前が聞き取れるぐらいか。横でA元氏と少しお話を。IBMAの「International」に意味をどう受け止めることができるのか・・・??うーん、好きなBuleGrassがもっと広がってくれたらいいけど、目的と言うか視点というか、ブルーグラスを学問(哲学?)として考えるか、音楽産業の振興発展を考えようとしているのか・・・どうも定まってないような・・・私にはわからん。などど考えつつ、出された料理の尋常でない大きさにびっくり、このポークステーキどうすんねん、という感じでした。
Y野さんが隣でそわそわしているので聞いてみると、この基調講演が終わらないとビールを販売してもらえないので、ビールを買いにいきたいとのこと。これからのこともあるので、少し危険?といわれる2ブロックはなれたゾーンのコンビニ?(ナッシュビルにもあるのか?)にバドワイザーをまとめ買いにいった。一缶1ドルちょっと。ホテルの中では5ドルだったので5倍!やっぱり高級ホテルは違うわ。

ビールをGetして会場に戻ると、すでにEvningShowcasesが始まっていた。結構若手?のバンドからJoshWilliamsまでプログラム。一バンド30分と軽めのステージ(Shoecaseそのものがそのぐらいか)それが11時まで続き、息つく間もなく、AfterShowcase。コンベンションセンターの各部屋で様々な団体サークル主催のLIVEはすべて同時進行。ツアーベテランのI原さんはさすがにあらかじめチェック表を用意して効率よく・・・さすがやね。
いくつか回って12時前後ちょっと渋そうなバンドの演奏を聞いていると、A元氏がきて「DCグラスのカリスマ的バンドやで」と。どこかで見たなあと思っていたらベースに昨年エディーアドコックと来日したトムグレイ。ドブロはマイクオールドリッジだった。こんな人たちが初日の夜12時のコマで演奏しているなんて、オソルベシ。
しかし、初日時差ぼけもあって、睡魔がおそってきて本日終了。JAM用に楽器をぶら下げていったが、まだそんなに人は多くなく今日のところは様子見ということにした。
2日目から金曜日あたりのピークにかけてどれだけの人がくるだろう。楽しみやなあ。
NASHVILLE2日目(9/29)
2日目、夕方までイベントがないので、みんなでOPRY LANDに行く。2ドル10セントのバスが出てしまったため、タクシーで向かったがパキスタンからきたという運転手のおじさんの実に怪しいこと。ノープロブレムとか言いながら道は間違えて違うところに連れて行くは、車線をまたいで走行するはでヒヤヒヤもの。ナビを見ながら何とか連れて行ってもらった。
OpryLandは平日なので人も少なめ、GIBSONShowcaseをかわきりにうろうろと・・・。一緒にいったおじさん方は服屋や靴屋・・・おばさんと化した。GIBSONはちょっと高いかなあ。私はカントリーコスチュームの店でベルトとかステージ衣装?とかをGETして昼食。テラスでワンプレート中華を注文したが、麺と肉と野菜をドンドンドンとてんこもりに。その半端でない量に半分で撃沈。昨日のディナーの教訓が生かされていなかった。結局4時間ぐらいうろうろしてホテルへバスで帰った。
その後、楽器見本エリアにも立ち寄ったが、出展ブースが激減。FirstQualityにいつもの弦を買ったが、あまりまけてくれなかった。Tシャツも少なかったなあ。GIBSONもまったく出展していなかったし・・・。ちょっとお土産作戦変更。

この日は夕方ヒデ君がナッシュビル郊外に新しく開いたsushiレストランにみんなで行くことになり、今日合流したクリスシャープの車と敏雄さんの車に分乗して(日本では考えられない人数で)いった。店もおしゃれで和食が日本の味そのもので痛く感激。しかし、昼間の許容量過多がたたり、うどんにした。それでも飲んだビールはナッシュビル地ビール?Yazoo。わいわと楽しい時間を過ごした。
帰ってからはEvningShoecaseが始まっていて、AdamSteffyをトリに演奏が始まっていた。
この日合流したY元氏と一緒に2Fフロアーに行き少しお年よりのやさしいJAMに入れてもらった。まあ、のんびりといいかあ、と思っていたが、全曲ほとんどフィドルチューンも含めて「G」ばかリで、少し閉口。AdamSteffyの演奏はBallRoomで聞いていたが、またもや睡魔が・・・。Jamエリアは昨日より少し多くなってきたが、かなり少ないといった状況。部屋に帰るとかなり盛り上がっていて、今日買ったビールひとケースが空になっていた。2日目はそとまわりを中心に観光気分で終わった。
NASHVILLE3日目(9/30)
そろそろ人が集まりだした雰囲気。今日はお昼にBrunch Shoecase(昼食をとりながらのLIVE)があるので、10時半にBallRoomに集合。バイキングなので体にやさしい量で調整。席につくと、フランスのBluegrass関係の人たちと一緒に。そして少しするとfiddleの・・・若手のホレ、あの・・・いかん名前が出てこない・・・が同じテーブルに・・・なんかすごいけど、やはり残念ながら結局名前が出てこずにあいさつができなかった。(後で調べてみてCasey Driessenだということがわかる)

Brunch Shoecaseのプログラムは
DarrynBeachley&LegendsOfThePotomac
なんと初日に見たマイクオールドリッジ等のバンド。ステージでかちっとBanjoもギャロップ、カンジェンサウンドでいきなり最高!

G2Bluegrassband
スエーデンのバンド。マンドリンのキレ抜群でシャキッと気持ちのイイこと。ヨーロッパグラスのチャンピオン?だとか。


AudieBlaylock
ごっつぃ顔のボーカル。ワンマイクスタイルでキチッとコーラス。やっぱりかっこエエなあ。お昼のSHOWCASEはどれも見ごたえ抜群だった。

お昼が終わって見本市へ。マーチンギターでギターのサウンドホールコースターをGETする。これはお土産用・・・ステッカーも。少し多めだったか、ちょっとにらまれる。実はマンドリンのアームレストを探しに行ったのだが、ブロードウェイのグルーンギターにもなし。Elderlyのブースにも行ったが、もって来ていないとのこと。ふと見るとMichaelClevelandがギターをガンガン弾いていた。しかもメチャ凄!なんでも弾けるんやなあと関心。
そうこうしているうちにY元氏からJAMを呼びかけているNIBA(NorthernIndianaBluegrassAssociation)の会場に行こうとお誘いがあり行ってみた。Keyof「D」の知らないOldTimeだらけで・・・ごめんなさい・・・うーん奥が深い。
ロビーも人が集まってはいるがJAMは小規模。どうも入りづらい雰囲気でうろうろ・・・。すると、前の前にSamBushが。当然凄い人だかりでクリスの後で握手をしてもらった。記念撮影もしてもらったのだが・・・うーん撮れていない。
そうこうしているうちにCaliforniaSweetでJAMを18階でやっているとのこと。エレベーターで上へいった。とたん、いきなり目の前でJAMがくり広げられていた。早速仲間に入れてもらい、比較的なじみのある曲が続いていたので、なかなか気持ちよく、そのうち奥へ奥へ次のJAMへと手を染めていった。どうもタイミングがあわない曲もあり少し苦労も。奈良のN西さんがよく言う「おいしいところ」を繰り出せるようなところまで、まだまだ修行がたらないことを実感した。
夜の11時過ぎAfterShowcaseが始まり、3階のCompassRecordsの部屋でまずはAlisonBrownQuartetスチュアートダンカンのFiddleが炸裂した、JAZZのようなBluegrass?実に小気味よかった。その後2FのMountainHeart10周年Anniversaryで超豪華GUESTを交えてのSHOWは超満員で入れず、しばし休憩。

実は昼間、町に出かけたとき、グルーンギターの前で以前日本にも住んでいたFiddleのJoe君とばったり出くわして流暢な日本語で声をかけられた。聞けばTownMountainというバンドでBluegrassfestのサーキットをしているとか。午前1時半からShowCaseがあるので来てほしいとのこと。・・・行きましたがな。TownMountainのプレスキットとCDを貰った。CDを聞いてびくりしたのはJoeの前にこのバンドに在籍していたのが時々日本でも見かけたアニーだった。
少し濃くなってきた3日目はこれで終わり。
NASHVILLE4日目(10/1)
4日目、ナッシュビルは木曜日。今日もSpecial Luncheon があり10時30分に集合。そしてこの日はライマンでアワード。
このSpecial LuncheonではSPECIALAWARDというかサポーターのためのアワードがあり、ブルーグラスに貢献したマスメディアやフェス主催者の表彰がおこなわれていた。その中のBlugrassEventOfTheYearでなんと昨年SIERRA HULL等を呼んだ川口市のイベントがノミネートされていた。アワードはNewYorkのGreyFoxフェスになったが川口の名前が呼ばれるとみんな知っているのか日本の参加者が座っているところに大きな拍手。思えばアメリカ全土からフェス主催者や関係者が集まっているわけで、共通の思いはあるのかなな、と思った。主催のM田さんも参加されていて、いたく感激されていた模様。

RymanAuditoriumでおこなわれた今年のアワードショーの結果は。
Entetainer of The Year
2年続きで Dailey&Vincent
Album of The Year
 Dan Tyminski [wheels]
Instrumental Group
 Michael Cleeveland&Flamekeeper
Emerging Artist
 The Steeldivers!
Insrumental Performers
 Fiddle=michael Cleveland
 Banjo=Kristin Scott Benson
     Guitar=Josh Williams
     Dobro=Rob Ickes
     Mandolin=Jesse Brock
     Bass=Marshall Wilborn

Ryman Auditoriumはホテルに隣接する道の向かいにあり、ブルーグラスのメッカ?のような存在。この日ばかりは家族や友人で正装してアワードショーを楽しむといった趣向。背中が大きく開いたパーティードレスで着飾った若いおねいさんもたくさんで、同行のI野さんは・・・怒られるので書くのをやめよう。
ティムオブライエンのHotRizeがホストとなり開始早々、LonsomeRiverBandの演奏。バシッと一曲のみの演奏で各アワードの発表、という感じで進められ節目ごとに旬のバンドの演奏という流れ。Emerging Artist(新人賞)にThe Steeldivers、残念ながら私自身聴いてなかったので、今度聴いてみようと思う。同じく新人賞にノミネートされライマンで演奏したSierraHull&Highway111は受賞なし。ベストボーカリストとベストアルバムに輝いたDanTyminskiはなぜか声を枯らしてえらい声だった。BobbyOsborneも登場し、何の賞?スタンディングオベーションで聞き取れなかった。特別賞?にTheDillardsでこれもスタンディングオベーション!開始前にOldHomePlaceの合唱指導をしていたのがやっとわかった。
2年連続アワード受賞のDailey&Vincentは圧倒的な存在感で納得。女性ベストボーカリストにDaleAnnBradleyが選ばれるなど、全体的に渋め?一時の世代交代の感もあった若者の登場も少なくDellMccouryやDoyleLawsonなど有名どころもノミネートはされているけど、という感じ。まあ、それがどうしたという人も多いIBMAアワード。それにしても観客の盛り上がりは凄く、Bluegrassが一体となっている感じがした。と・・・評論家やねえ。
GRASCALLSに加入したKristin Scott Benson、ライマンのパフォーマンスではギター3本のBanjoレスでも、さりげなくアワード獲得。道路に止めてあったツアーバスもえらいアカヌケしてはりました。

カントリーミュージック博物館、Music Museumではモンローのロイドロアーに合掌。入場料、約20ドルは高いか安いか・・・。年配の見学者が多かった。ブロードウェイもそうだけど、みやげ物が結構割高なのは日本もアメリカも同じか。この日はライマンが7時半なので夕方、ツアーメンバーでちょっと高級なステーキハウスに連れて行ってもらった。できるだけやさしいものを選んだつもりだが・・・量は半端ではない。





この日、春のDEEPSOUTHでゲストに来てもらったマロ川端にロビーであった。結局ライマンのアワードに同行したが、終了後部屋で「飲みますか」ということになり、単身で来ていた東北大のジョニーも入って部屋で日本人JAM。別にここまできて日本人同士・・・いやマロさんはアメリカ人・・・でjamらなくても・・・だったが、まったりと深い話も含めて過ごすことになった。
Counry Music Museum      モンローのロイドロアー レスターフラットのMartin ジョンハートフォードのFiddle
NASHVILLE5日目(10/2)
今日からコンベンションセンターでFanfestがはじまる。その前に今年サプライズ企画として200人限定のSpecialBreakfastがあり、これが凄い。ミュージシャンが朝食の接待をして、チップを競うというもの。チップはIBMA特製1ドル札と5ドル札。1ドルがモンローで5ドルが何故かジミーマーチン。接待の謝礼としてチップを払ってそのチップの額を競っている模様。どちらかというと彼等の方が楽しんでいる感じ。その時はよくわからなかったが後で聞くとIBMAのプログラムにその額が寄付されるというものらしい。実はShea Cherryhomesとツーショットの写真をとってもらったが・・・これは門外不出!。
さてFanfest、1日約12時間ぶっ通し×2日。





Fanfest
FRIDAY
10:40 AM Kids On Bluegrass
11:00 AM The Janette Williams Band
11:25 AM The Crowe Brothers
11:50 AM Special Consensus
12:15 PM The Grascals
12:45 PM Michael Cleveland & Flame Keeper
1:15 PM  Darren Beacheley & Legend of The Potmac
1:45 PM  Ronnie Bowman
2:15 PM  Carrie Hassler & Hard Rain
2:45 PM  Audie Blaylock & Redline
3:15 PM  Alecia Nugent
3:45 PM  J.D.Crowe & The New South
4:15 PM  Russell Moore & Vrd Tyme Out
4:45 PM  The Tyminski Band
5:10 PM  (INTERMISSION)
6:00 PM  John McEuen
6:25 PM  Adam Steffey & Special Guests
7:05 PM  Doyle Lawson & Quicksilver
7:55 PM  Cherryholmes
8:45 PM  The Del McCoury Band
9:35 PM  The Steel Drivers
10:25 PM Mountain Heart


SATUDAY
10:45 AM Daughter Of Bluegrass
11:20 AM The Dixie Bee Liners
11:45 AM Bladley Walker
12:10 PM Sierra Hull & Highway 111
12:35 PM New Found Road
1:05 PM  The Larry Stephenson Band
1:35 PM  Randy Waller & The Country Gentlemen
2:05 PM  Lou Reid & Carolina
2:35 PM  Balsam Range
3:05 PM  Danny Paisley & Southern Grass
3:35 PM  Dale Ann Bradley
4:05 PM  Joe Diffie
4:35 PM  The Infamous Stringdusters
5:00 PM  (INTERMISSION)
6:00 PM  Johnny Warren & Charlie Cushman
6:25 PM  Grand Masters Fiddle Champs
7:15 PM  Grasstowne
7:40 PM  (Martin Guitar Prize Drawing)
7:50 PM  Dailey & Vincent
8:40 PM  Carter Family Tribute
9:30 PM  The Lonesome River Band
10:20 PM Cadillac Sky
この他の会場でも見たいLIVEが目白押し。どうしましょ。
左からSong righterShowcase   TheGrascals    BarnDance    TheCherryholmes 
金曜日のFenfest。これまでのIBMA関係だけでなく一般の人もコンサートに訪れるので昨日までと違って人がずいぶん多くなってきた。見本市のブースも一般客用の装いになってやっと品数がふえた。しかしGBSONブースの出展はなしのまま。ここでお土産用のグッツをさらに手に入れて、隣のFanfestのホールにはいった。金曜日、有名なバンドも普通にお昼前から30分ほどの演奏。バンドごとにセット変更がおこなわれるので、少しインターバルがある。ここまでの面子なので1から聴いていると、破裂しそうになる。どのバンドも各フェスでトップライナーとなる豪華番だが贅沢にも適当に割愛して、ほかに移動したり、見本市にいったり。土曜日がみれないので他の会場で土曜日に出演するバンドが出ているとそちらに行ったりと・・・。恒例のマーサーホワイトの当てものコーナーも設置され、エンプロンがあたった。
HuberBanjoがスポンサーの別会場ではWorkShopやLIVEが行われていた。ホテルJAM会場を見に行ってMandolinWorkshopを見逃してしまった。
The Grascalsは日本に来たときよりずいぶんメンバーが変わったけれどもBanjo of THe YearのKristin Scott Bensoの加入で一段とはぎれが良くなった感じ。続いて見たMichael Cleveland & Flame Keeper。クリーブランドの演奏はすごいなあと思ったけれども、ギターボーカルが変わった?とのこと。歌モノはオーソドックスな感じで、うまいに違いないけども・・・という感じ。完全に主観ですが。同じようにDoyle Lawson & Quicksilver。メンバーが変わっても超ハイレベルなコーラスを聴かせてくれているが、前のメンバーと比較するとすこし落ちる?かな、と・・・超ハイレベルには違いはないけれども。
食事をしている間がもったいないので7ドルほどのSandwichとコーラセット(ポテトチップス付き)。夕食も部屋で日本から持って行ったレトルトとサトウのご飯。結局Sandwichを食べる間がなかった。
シーアとツーショットさせてもらったからではないけれど、Cherryholmesのステージにあわせて終盤の予定を組む。Cherryholmesの子どもたちも大きくなってしまって、メジャーの風格。お母さんが一番飛び跳ねていたのが印象的。Fest会場で時々意識をなくしていたので、いろんなバンドの演奏も子守歌に。

Fanfestと別会場で同時進行されているFiddlers Championship。コンテストのIntermitionでバンド演奏もあり、Sierra Hull & Highway 111の演奏も。Fiddle会場も全米からコンテストに集まってきていて、ここもまた別世界。なかなか時間が作れずコンテストの模様は見れなかった。
また、Barn Danceの紹介もあり、全米チャンピオンのRockyナンタラカンタラ(資料がどこかにいってしまった)のDEMO。足のステップという点では共通するけれども、Irishのように整然としたモノではなく自由というかワイルドというか。曲もOrangeだったりRockyTopだったり。そして・・・・体型ではないんだなあ、これが。私はよう踊らんけど。
そんなこんなで、金曜日が今回のNashville最終日。土曜日早朝出発まで寝ずにJAMときめこんだ。
NASHVILLE6日目−深夜(10/3)
とりあえず、一昨晩もお邪魔したCaliforniaBluegrassAssociationの18階CaliforniaSweet。Openで誰でも入れるので、じいちゃん達がさらに増えて強力に。話をしなくても(いろいろ出来た方がもっといいけど)目配せで参加。後でテーブルに出たかどうか知らないけれど、日本のスルメも差しれて友好ムード満点。たぶん演奏をほめてくれているのだと思うけれども、その発音に見合う単語が浮かばない。これが南部なまりなのかなあ。
その後、階を降りてJamめぐりをすることになった。17階ではどこかで見た顔。時々日本のおばあちゃんに会いに来ていたアニーが、相変わらず一心不乱に?Fiddleを弾いていた。Oppidomで少しだけ一緒に演奏したことがあるけど、覚えていないだろうから、バッキングだけ少し入って下の階へ。


他の階では目立ったJAMはなく、結局7階のフロアーまで降りて自室で休憩。すると19階で大きなJAMをやっているという情報で、バッタリ出会ったA元氏からお誘い。社長、編集長ご一家?も含めしばらくココにいることにした。少しコアなJAMに少しだけ参加。
その後2階3階のフロアーに行ったけれどもなんか少なめ、また、以前に行ったときよりNonJamAriaが増えていた。少し前にFiddleの小路健介君と会ったので若者はどこに行ってるのとい聞くと、ホテル外も含めてプラーべートでJAMをしているとか。
みんなが口々に言っているのは、Louisville(Kentucky)でIBMAをやっていた時の方がもっと盛大な集まりがあったということ。確かに高層ホテルでフロアも手狭なので、いろんな意味で階層化しているのかもしれない。

ホテル出発1時間前の午前4時、同室のY野さんといろいろ話をしながら、荷物の整理。やはり神経が興奮しているせいか、寝ないでいることができた。こんなんやってる年ではないと思いつつ、この数日間あっという間の出来事が過ぎていった。

帰りNashville早朝7時発。5時過ぎに敏雄さんが送ってくれるとのこと。ロビーに行くとサブさんも含め見送りに来てくれていた。しかも運転手にCHRIS SHARP!空港で搭乗手続きの手助けまでしてもらった。返すがえすも、こんなにいたれりつくせりのツアーはない。本当に有難かった。
帰りはNashvilleからMinneapolis成田経由で関空。待ち時間がどれも長い。しかもノースウエスト航空がデルタ航空に統合されたため、なんかややこしい。ノースウエストなのに尾翼はデルタ。機内食はデルタでも微妙にシュガーがNWA。空港の表示はいまだにNW(ノースウエスト)・・・どこへ行ったらエエのん・・・状態。Minneapolisで5時間の時間待ち、なんかダブルブッキングがあったらしく、750ドル出すから出発を1日延ばしてくれるボランテアを募集するとかなんとか。ホテルも用意するとかなんとかで思わず手が挙がりそうになった。誘惑を振り切って、しばらくロビーの椅子を引き寄せて仮眠。
Minneapolis Saint Paul International Airportはハブ空港のハズ?でも田舎?売店でカモシカグッツがかなりおいてあった。そして国際路線も数える程で、免税店も1件だけ、液体持込規制でバーボンも買えなかった。

昼食時、日本行きのコンコース前にあるあやしいうどん屋に入る。KITUNE UDONを注文したが、味はけっこう良かった。ただアゲが異常に甘かったのとスタッフが日本人と思っていたら厨房では中国語が飛び交っていた。オソルベシ中国。

結局、1時間ほど遅れて出発。行きも一緒だった日本の高校生の修学旅行とも一緒になり大混雑で帰路へ。機内食はどれも多く、辛い。かなり残してしまった。日本に到着間近にメニューではBreakfast。隣のY野氏がドリンクオーダーでワインを注文したら即座にNO!、絶妙のボケとつっこみに思わず笑ってしまった。

そんなこんなで無事成田に着き、帰り同行したY野氏、M田氏とお別れし、さらに関空経由グアム行きに搭乗。本当にこれでいいのか不安になるほどアナウンスが少ない。関空に20分ほど遅れて到着した。日本の入国審査はきわめて簡素で、逆にこれでエエのんとつっこみたくなった。傷だらけになったボストンバックを受け取り、帰路についた。

私は今回もIBMAにリフレッシュと観光気分で参加したけれど、ヨーロッパからも含め全米からのバンド参加者の多くにとってはShowcaseに象徴されるようにBluegrassに特化したショービジネスの世界。日本からこのBluegrass見本市に売り込みにくるバンドがないというのは少し寂しい気も。
同時に純粋に音楽を楽しむRoots系の人たちも多く、どちらに比重を置いてとらえるかが思案のしどころ。しかしなんと言っても、JAM等Bluegrassの世界特有?の文化は我々にとって心地よく、言葉がそんなに通じなくても共通のキーとコードで同じ空間を共有できところが大きな魅力。やはり参加できてほんとうに良かった。
IBMAは年1回のお祭り騒ぎ。ある意味、フェスのダイジェスト版。あまりにもでかすぎて、ほんとうはどこかのローカルなフェスにでも参加できたらもっと良かったかもしれない。Showcaseに出ていたバンドの多くは週末の”営業”に向けサーキットに出かけていった。
私としては、まだもう少しだけBluegrassで遊ばせてもらうために、自分が出来ることは頑張ってみようという思いを新たにしたIBMAの1週間だった。

今回快適なツアーをさせていただいた、敏雄さんサブさん慎さん始めBOMServiceのみなさん、奈良にもよく来てもらっているクリスシャープ、そしてマロさん、相部屋となって一緒に遊んでいただいたY野さんなどなどたくさんの出逢いとつながりの中でいい経験ができた。ありがとうございました。
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